コールセンターは人によってかなり向き不向きが分かれる職種です。
向いていない人だと1日で辞めることも決して珍しいことではありません。
履歴書を書いて、面接をして、めでたく採用されてもすぐに辞めてしまっては、採用までに費やした時間がムダになったも同然。
そんなことにならないためにも、応募する前に自分がこの仕事に向いているのか向いていないのか見極めることが大切です。
怒られるとしばらく立ち直れない
コールセンターと言えばクレーム、そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
すべての電話がクレームというわけではありませんが、1日に数回はクレームの電話を取ることになります。
そして、コールセンターのオフィスで電話が鳴り止むということはまずないので、どんなに嫌な電話があっても、すぐに次の電話を取らなければなりません。
落ち込んでいるヒマはなく、また、近くのオペレーターも応対に忙しいため慰めてはくれません。
なので、怒られても気にしない人、これは仕事だと割り切れる人でないとコールセンターを続けていくのは厳しいと言えるでしょう。
タイピングが遅い
オペレーターはパソコンを操作しながらお客様と通話をしています。
応対しながら必要事項をパソコンに入力したり、通話中にメモしたいことがあったときには、パソコンのメモに入力したりします。
そのため、タイピングが遅いといちいちお客様をお待たせすることになってしまいます。
ちょっとしたメモなら手書きすればいいのでは?と思うかもしれませんが、個人情報流出の防止のため、職場へのノートやメモ類などの持ち込みは禁止されています。
つまり、お客様が言ったことで大事だと思ったことは話を聞きながらすぐにパソコンにメモを取らないといけません。
ある程度ブラインドタッチが出来た方が応対はスムーズに進みますし、何より入力が追い付かなくて焦るといったこともなくなります。
人に説明するのが苦手
自分ひとりでは応対しきれない時(クレームやマニュアルにない問い合わせなど)は、一旦通話を保留にし、SVを呼んでどうしたらいいか相談します。
自分の状況をSVにいかに簡潔に明確に説明できるかが、オペレーターにとっては非常に重要なスキルです。
一見たいして難しいことのようには思えませんが、これがきちんと出来る人は実際はなかなかいません。
長時間座っていられない
100%座り仕事になるため、腰痛持ちの方など長時間座っているのがツライ方には不向きな職場です。
疲れてきたなと思ったら、立ち上がったり、伸びをしたりしたいところですが、あまりそういうことが出来る雰囲気ではありません。
また、パソコンを使用しているため、肩こりや首こりになりやすい人も要注意です。
謝りたくない
こちらにまったく非がなくても謝らなければならないのがオペレーターというもの。
気持ちを込めて謝る必要はないですが、申し訳なさそうなフリはしないといけません。
口先だけでも謝るのが癪だという人にはかなりストレスの溜まる環境です。
声が小さい
普段の会話で、よく相手に聞き返されるといった経験はありませんか?
そういう人は、オペレーターには向いていないかもしれません。
電話でもある程度の声の大きさは必要で、声の小さい人がオペレーターになると、通話中は常に声の大きさを意識して話さなくてはいけなくなります。
本当なら数回のやり取りで終わるような問い合わせでも、声が小さいと途中で何度も聞き返されてしまい、余計な時間がかかってしまったり。
通話時間がのびてくると不機嫌になるお客様も多いので、声が小さいとそれだけで苦労することが増えます。
自分のペースで仕事がしたい
「疲れたからちょっと休憩」「飽きてきたから別の作業をしよう」といったことは、コールセンターではまず出来ません。
1件の問い合わせが終わって、次の電話を取れる態勢が出来たら、1秒と経たないうちに新たな電話がかかってきます。
一旦自分のデスクについたら、お昼休憩まで、あるいは帰る時間まで、休む時間は一切ありません。
次々入ってくる電話の応対に追われて、とても自分のペースで作業が出来るような状態ではないです。
感情が声に表れやすい
顔が見えなくても、声だけでも感情は意外と伝わるもの。
オペレーターとして働いていると、緊張や不安、怒りなどマイナスな感情になることが多くあります。
しかし、そのような感情をお客様に悟られるわけにはいきません。
心の中ではどんなことを思っていてもいいですが、声や話し方は常に落ち着いていないといけません。
いかがだったでしょうか。
もし当てはまるものがあったとしても、オペレーターになりたい!という強い気持ちがあるのならば、諦めずにぜひ挑戦してくださいね。