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動物病院の仕事内容と給料は?勤務経験者がすべてご紹介!

動物病院の仕事内容 雑記

「資格がなくても動物病院で働ける?」という疑問をよく耳にしますが、答えはイエス!

現に私がそうでした。

動物看護師はもちろんトリマー等の資格も持っていませんが、動物病院で約3年勤務していました。

そこで今回は、資格なしだとどんな仕事をするのかということをご紹介いたします。

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仕事内容

資格はなくともやることはたくさん。受付はもちろん、診察補助や薬の用意、さらには手術の助手まで。
覚えることだらけで最初は大変ですが、慣れれば意外とルーティーンワークだったりします。

受付

受付/会計

受付では、来院した飼い主さんに、来院理由を聞くのが主な仕事となります。

ワクチン接種なのか具合が悪くて来たのか、また、通院している子であれば様子はどうかなどを聞き、その内容を分かりやすくまとめ、カルテに記入します。

お会計は、金額さえ間違わなければOK。特別なことは何もありません。

電話対応

病院にかかってくる電話はほとんどが飼い主さんからのお電話で、その内容は本当に様々。

飼い主さんが何を言いたいのか、何に困っているのかを正確に理解することが大切です。

よくあるお問い合わせ
  • 今日は診察しているか、休診日はいつか
  • ワクチンや去勢・避妊手術などの費用について
  • ペットが今こういう状態なんだが連れて行ったほうがいいか
  • 野良猫を拾ったんだけどどうしよう

診察補助

診察台に上がった動物さんは、恐怖で逃げ出したい気持ちでいっぱいです。

そんな子達を落ち着かせてあげたり、獣医師が診察しやすいようにおさえたりするのが診察室でのスタッフの役割です。

特に、注射を打つときや採血をするときなど、絶対に動いて欲しくないときはしっかりとおさえる必要があります。

この、動かないようにおさえておくことを保定ほていと言います。

保定にはきちんとしたやり方があり、力任せに押さえればよいというものではありません。正しい保定の仕方を覚えてケガなく診察を終えることが大切です。

薬の用意

診察が終わると、獣医師がカルテに処方する薬を書いていくので、それを見ながら私たちスタッフは薬を用意していきます。

薬を用意するときは、何度も間違いがないか確認をして決してミスが起こらないようにします。

検査

病院で行われる検査は、主に尿検査、血液検査、レントゲン検査などです。

  • 尿検査:毎日しているかも、というくらいよくある検査。尿試験紙を使って検査します。
  • 血液検査:採血のときは少し大変ですが(暴れる子だと特に)、検査自体は機械が測定してくれるので、スタッフがすることはほぼ何もありません。
  • レントゲン検査:獣医師とともにレントゲン室に入り、撮影時にペットが動かないようにおさえます。防護衣が結構重いので慣れるまでは大変です。

顕微鏡を使用しての検査もたくさんありますが、これは獣医師がすることなので、スタッフが顕微鏡を覗いて何かを調べるといったことはしません。

手術の準備、助手、手術器具の片付け

手術はお昼の休憩時間中に行われます
なので手術がある日は、使う器具などあらかじめ準備できるものは午前中のうちに準備しておきます。

手術によっては、助手が必要になることもあります。
助手の役割は、獣医師がスムーズに手術を進められるように器具を渡したり、術部を見やすいようにおさえたりなど。
スタッフが執刀することはあり得ませんのでご安心を。

手術が終わったら、使用した器具をすべて洗浄・滅菌します。

入院しているペットのお世話

排泄物を片づけたり、獣医師の指導のもとフードやお水を与えたりします。

吐いてはいないか、呼吸はおかしくないかなど、少しでも変わった様子があればすぐに獣医師に報告します。

在庫管理

薬や待合室に置くパンフレット、付箋やボールペンといった消耗品など、病院で使う様々な物の在庫を管理します。

特に、薬はないと大変なことになるので毎日チェックを欠かさずに。

一日の流れ

動物病院は、受付→診察→薬の用意→会計の繰り返し。

一日の間に、この繰り返しが何度もあるという感じですね。

8時30分出社。病院を開ける準備をします。
9時~12時午前の診察。
12時~14時休憩時間。手術が入っている日はこの時間に手術を行います。
14時~19時午後の診察。比較的午前よりは忙しくありません。
19時~       院内を掃除して退社。

手術が長引くと、その分休憩時間が削られます。
2時間休める日もあれば、手術後、休む間もなく午後の診察が始まる日もあったり。
休憩が短かった日は、午後からの診察がしんどくなりますね。

残業はある?

私が勤めていたところでは、ほとんどありませんでした。

残業があるのは、飼い主さんが終業時刻ギリギリに来院したとき。

あと10分で帰れる~♪と思っているときに、「遅くにすみませ~ん」と飼い主さんが来たら、残業はほぼ確定ですね。

といっても、1時間も2時間も残業なんてことはなく、長くて30分といったところです。

お給料は?休みはとれる?

お給料や待遇などは病院によってかなり差があると思うので、参考程度に軽い気持ちで見て下さい。

お給料

初年度のお給料は、手取りで約10万円でした。

ボーナスは年2回で、合わせて約30万円

残業代は出ないので無視します。

というわけで、年収は手取りで約150万円となります。

年1回昇給がありますが、元が低いので安月給なのは変わらないですね。

お休みはとれる?

まず、有給休暇はありませんでした。

ただ、もしあったとしても休みは非常に取りにくかったでしょう。

私が勤めていたところはギリギリの人数でやっていたので、他のスタッフのことを思うとそう簡単に休みますとは言えない環境でした。

どうしても休みたい日がある時は、他のスタッフと相談して出勤を交換したりしていました。

その代わりと言っては何ですが、自己都合でない、普通のお休みの日は結構多かったですね。

平均月10日はお休みがあったので、「休みが足りないなぁ」と感じたことはあまりなかったです。

まとめ
  • 受付、診察補助、薬の用意、手術助手、在庫管理などあらゆることを任される
  • 動物病院の1日は、受付→診察→薬の用意→会計の繰り返し
  • 年収は約150万円(手取り額)
  • 休みづらいが休日自体は多い(病院によって異なる)